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【検討会・協議会等】 「5G普及のためのインフラ整備推進ワーキンググループ(第1回)」に弊社代表クロサカタツAヤが構成員として出席しました(2024/3/25)

「デジタルビジネス拡大に向けた電波政策懇談会 5G普及のためのインフラ整備推進ワーキンググループ(第1回)」(3月25日開催)に弊社代表のクロサカが構成員として出席しました。

会合では「運営方針の確認」や「事務局説明」、「構成員からの発表」のほか質疑応答が行われ、クロサカは以下を述べました。

・本ワーキンググループの目的も、世の関心も、5G、とりわけ3GPPのリリース15以降が普及のプロセスに入ることだと考える。一方、非常に多義的で多様に理解できるがゆえ、目標が定まらず、合意形成が進まないということが消費者も含めてあるだろう。

・ 5Gは4Gまでとは異なり、基本的に人だけではなく物や環境を対象にするネットワークで、このコネクティビティを高めていくことが5Gの大きなミッションだと考える。よって、メトリックスを考える際にも、間接的な部分も含めて人間が享受できる便宜がどこに設定されるかを考えた上で、作らなければならないのではないか。

・コネクティビティは、都市部の人間がスマホで使う状況と、ルーラルでどこに行っても最低限だが繋がっていると場合では異なるが、この全く異なる状況を規定し、デザインしていくことが必要だろう。そうであるならば、リリース17にはNTNも入っており、コネクティビティはそれでも良いのではないかという視点も出てくるだろう。よって、何を要件として考え、欲しいものは何かを明確にしていく。つまり、人間の便益の最終的、直接的、間接的な要項を考えた上で落とし込んでいことが必要だと考える。

・ なお、MWC2024ではリリース17で標準化が進んだRedCap(5G NR-Light)もあったが、5Gのイメージと異なるところがある。しかし、そこにソリューションがありニーズがあることを多くの事業者やその先にいる消費者が理解し、より様々なアプローチが市場の動きとしても出てきている。市場ばかりを意識する必要はないが、意識しながら検討を進めていくことが重要だと考えており、そのような視点を提供し本ワーキンググループに貢献していきたい。

・ 東京都の取組は、大変先進的だ。単にスタートアップ支援というだけではなく、プロモーターを設置し、ベンチャーキャピタルがスタートアップを引っ張っていくような形で事業開発を底上げしてレベルアップしている。また都立大学にはローカル5G環境が整備されており、その周辺の南大沢地域ではそれを活用した事業開発が可能。このようにフィールドを軸に5Gコミュニティを作っていくのは意味のあるアプローチだと考える。それを少し抽象化し、街中、ルーラル地域、スタジアム、人が集まる場所、人ではない他のものが集まる場所を想定し、メトリックスを作っていくような思考があってもよいのではないか。今後もこういう知見の提供をいただけるとありがたい。

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