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【メディア】「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカタツヤが出演しました 

10月5日の「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカが出演しました。

未来の教室はどうなるかをテーマに、埼玉県久喜市の鷲宮中学校で2021年度に引き続き、今年度も実施されている集中度を把握する実証実験を取り上げた。

実証実験では、リストバンド型のウェアラブルデバイスを生徒全員が身につけ、生徒の集中度を把握し、授業の改善に役立てることを目指している。集中度は脈拍情報をベースに分析し数値化したもので評価される。21年度は教員が計測したデータを事後に把握していたが、今年度は教師がリアルタイムで生徒の集中度を把握できるようになった、とのこと。

脈拍のような自分の意志でのコントロールが難しい数値を連続的に計測すると、潜在意識や外部環境の影響などがわかり、脈拍の分析から集中力が判断できるそうだ。ただし、授業が難しくても、簡単すぎても関心をなくすだろうほか、何かのきっかけで趣味の話題が登場すると集中力が高まる事もありえ、扱い方、考え方に慎重さが必要だろう。

鷲宮中学校の場合、生徒の評価にデータを使わず、授業を魅力的なものに改善するために活用すると利用目的を制限した上で、生徒の保護者から同意を得てデータ活用しているとの事で、個人情報保護法の観点では適正な手続きをふんでいると考えられる。

ただし、個人情報と「プライバシー」は完全に同一の概念ではない。個人情報保護法は学校や機器を提供している会社にデータ保護と適正利用の義務を課す法律だが、「プライバシー」は誰しもが変だ、辞めたいと感じたら異議を言えるということだ。生徒や保護者が何か嫌だ、と思ったらすぐに離脱できる状態が必要だ。

そしてもう一点気をつけるべき事は「先生」だ。この取組は生徒の評価ではなく授業の改善に使うとなると、先生が面白い授業をしているかどうかの評価に使われ、プレッシャーが大きいのではないか。子供を持つ親として、過去10年ほどの間に休職・退職に追い込まれ、疲弊された先生方を何人も見ている。生徒のために改善してくれる事は有難いが、先生を追い詰めることのないようにして頂きたい。

現在進んでいる教育のICT化は、生徒、先生、皆で足並みを揃えていかないと、広がっていかないのではないだろうか。今回のようなテクノロジーは面白く、配慮もされているだろうが、生徒も、先生も、保護者も含め、丁寧に進めていくことが必要だろう、とお話しました。

次週以降も毎週木曜日午前7時15分頃から出演予定です。

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