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【検討会・協議会等】 「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第6回)」に弊社代表クロサカタツヤが構成員として出席しました(2023/8/25)

「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会 放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第6回)」(8月25日開催)に弊社代表のクロサカが構成員として出席しました。

最終回となる第6回会合では「とりまとめ」と意見交換が行われ、クロサカからは、今後もあまねく放送を届け、維持していくためにNHKと民放が協力すべき状況であることが個別論点でも明らかになったことに大きな意義があるという前提のもとに以下コメントを述べました。

1) 放送ネットワークインフラの効率化については、検討が進む機運の醸成に貢献できたと考える一方で、これを実現、実装していくためには、より鋭利性のある事業にしていくことが重要だと 考える。中心的な役割をNHKに担って頂くだけでなく、民放、業界の枠を超えた意欲ある事業者との協調を視野の中に入れていただきたい。また、東京中心で話が進みがちだが、地域経済、地域社会への貢献が重要であり、これをパーパスにしていくことを改めてご留意いただきたい。

2)第5回会合で全国地域映像団体協議会からNHKの調達情報のウェブサイトの存在を初めて知ったという話があったが、DXはゴールではなくて、永遠に続く営みや運動だと考えている。デジタル化では先んじた方々が遅れている方を助けることが当然だと考える。この当然に対応することが営利の範囲ではないということであれば、政府やNHKのような公共性の高い団体が貢献することが期待され、全員ですすめられるようにすることを目指していただきたい。

3)配信プラットフォームは、配信が主力の時代になったとしても、放送が培ってきたトラストを維持、拡大していくことが重要で、ここに軸足を置いて検討いただきたい。またデータは、単にビジネスだけではなくユーザー・視聴者の利用環境改善という観点からも、十全に使えることが重要だろう。放送は特別だということではなく、今日的には通信を基盤とした規範が成立していることも含め、こういった数性を放送事業者も理解しながら、ともに課題解決に向かい合っていただきたい。

4)衛星放送については、B-SAT、スカパーJSAT間の調整が必要だと考えるが、考え方の違いや時間軸の違いがあるように思える。「取りまとめ(案)」にも「検討の場を早急に設置」、あるいは「関係者の理解を得つつ」との記載があるが、恐らく両者だけでは議論しきれない壁にぶつかるところがあると思うため、総務省にも間に立っていただき、精力的な検討を進めていただければと思う。

5)国際放送は忌憚ない議論をし、意見を出していただいたと考える。この現実を直視し、検討を進めて具体化し、何が本当に現実的にできることなのか、意味のあることなのかを追求していただきたい。

資料はこちらをご覧ください。

「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース取りまとめ(案)」はこちらをご覧ください。