【検討会・協議会等】 「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第3回)」に弊社代表クロサカタツヤが構成員として出席しました(2023/7/11)
「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会 放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第3回)」(7月11日開催)に弊社代表のクロサカが出席しました。
第三回会合では、放送事業等からのヒアリングや「これまでの議論の整理」、意見交換が行われ、クロサカからは、ローカル局に対し、業績理由、配信の糸口や課題、 中継局整備補修の課題。また、日本放送協会(NHK)に外部制作比率や、国際放送における民間放送事業者やCATVとの限定的な取り組みの理由を質問した他、以下コメントを述べました。
・貴重なローカル局の説明に感謝すると共に、TVerだけでなくNHKプラスに民放やローカル局にも参加してもらう支援のあり方に対して、短期的にできることと長期的なゴールを分けながら考えようと話したが、「アンテナショップ」のようなすぐリーチできる状況を視聴者ユーザー目線で検討する事が必要ではないかと感じた。三越にある菓遊庵(全国のお菓子を集めたセレクトショップ)のような形態は相乗効果を生むだろう。
・配信は「ヒトとカネ」、中継局は「モノとコト」に課題が顕在化していることを感じた。配信は、制作能力、制作者の確保という人の問題が大きいため、まずここを支援していくことが重要ではないか。その時に47都道府県に存在し、東京や大阪に大きな制作能力を持つNHKには、単にビデオを作るだけではなくて、望まれるコンテンツというようなソフトパワーを発揮いただけないかと思う。
・お金の問題として、実入りになるか分からないというご指摘は、キャッシュインとキャッシュアウトで分けて考える必要がある。キャッシュインはトータルリーチ、放送配信の相乗効果の作り方、関連ビジネスの支援などが必要だと考える。キャッシュアウトは、制作ノウハウの確保で人の育成に費用がかかる点や、プラットフォーム機能を部分的にでも、どの段階に応じて提供していくかの検討をする必要があるだろう。
・一方、中継局は「モノとコト」である。設備調達コストの上昇も大変なうえ、単純な保守だけでなく付帯するコストがシステム全体になり、重くなってきており、重要な指摘だと考える。また、県単位の個別分析が必要との指摘もその通りと考えており、細やかなコンサルティング的アプローチや、実態把握を例えばNHKにご支援いただくような事もあるのではないかと感じたため、今後ご検討いただけるとありがたい。
・国際放送については編成によってあらかじめ調達方法が絞られているかもしれず、NHKが編成権を持っているため当然ではあるが、それを尊重した上で、番組制作事業者の選定プロセスの透明性や競争性をもっと高めていくべきではないか。そのように考えると議論が必要ではあるが、編成の段階で意見ややりたいことを雑把に話せるような状態があっても良いのではないだろうか。
・英語化やネット配信を意識したライツクリアランスはNHKがより製作会社を強力にサポートできるのではないかと考えており、ご検討いただければありがたい。
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