インフォメーション

お知らせ

【検討会・協議会等】 「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第2回)」に弊社代表クロサカタツヤが構成員として出席しました(2023/6/29)

「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会 放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(第2回)」(6月29日開催)に弊社代表のクロサカが出席しました。

第二回会合では、一般社団法人日本民間放送連盟やNetflix等からのヒアリングや「衛星放送における今後の展望と期待」プレゼンテーション、質疑応答、意見交換が行われ、クロサカからは質問及びコメントを述べました。

・ 東京メトロポリタンテレビジョンから、インターネット配信の経験増加による費用低減という、経済学でいう「経験曲線」の話があったが、そのような事が可能で、その期待に基づいて今後取り組みの強化や初期コストへの支援を求めているかを確認したい。

・ (そうであるとの回答を受け)費用低減と固定費の変動費化が経営目線から重要だと理解したうえで、自分のみならず他の構成員からの指摘もあった通り、インターネット配信は何がどこにあるかわからないというユーザーの意見が重要だと考える。

・ NHKプラスとTVerを一つにすれば良いというゴールイメージを持ちがちだが、細かく要素分解、機能分解をし、経営目線を含めて評価していくことが現実解としては重要ではないか。

・ ただ一元化するだけではなく、ユーザー目線でワンストップになるようする。または、システムを完全に統合するのではなく、共用部分を増やし、固定費として従来投資しなければならなかった部分を変動金に計上し負担を下げる。あるいはブリッジの段階をいかに支援するかを考えていくなど、大雑把なゴールイメージではなく、ステップに分け、ゴールイメージを共有し、解決していく事が重要だろう。

・ 例えば、最初はそれぞれのプラットフォームにコンテンツが多数ある状態を実現させ、次にどちらのプラットフォームにユーザーが行っても同じようなユーザー体験で検索や番組表をが使える状態をUIUXの観点で実現させていく。その裏側ではデータ利活用を深掘りさせ、さらに次のステージとして相互乗り入れを目指し、プラットフォーム機能の共用部分のマイグレーションをすることが現実論として必要になってくるのではないだろうか。

・ 民放連の方々も、ユーザー目線としてこのような事が必要だと話していらした事からも、このタスクフォースの後になるとは思うが、このゴールイメージをブレイクダウンし現実解を考えていく検討を進めていただきたい。

・ 中継局については、民放連の方々からも重要且つ総論として進めるべきとの意見を頂き感謝すると共に、具体的に何が課題なのかの論を進めていただきたい。

・ 既存の設備を使いながら進めていくこともあるが、新しいものや設備を更新していく時には調達が発生するため、独占や事業機会のオープン性の検証も必要になるだろう。これまでは共用し、それぞれの事業者が所有しているものを一つにして大きくする場合、プレイヤーの数が減り、市場に対する影響を考えながら議論する必要があるが、具体に落としこまないと課題の特定が難しいため、具体の話を進めることを前向きに検討いただきたい。

・ 音先生による「衛星放送における今後の展望と期待」とNetflixの杉原様からのお話は構造が似ていると感じたが、ソフトはソフト、ハードはハードと、別々に考えてはならないということではないだろうか。 良い作品を作るのと同時に、よりローコストで多くの方々に見ていただく努力が必要であり、その努力により良い作品が作れるという事が表裏一体に回ることが競争力に繋がるのだろう。

・ 今後5つの論点を検討するにあたりそのような視点を常に持ち続けないと、いたずらにコストを削減する、カルチャーが違うものを無理やり合わせる、単にソフトをたくさん作れば良いなどという話に陥る可能性があると感じた。何を意識して検討を進めなければならないかという重要な御指導をいただいた。

資料はこちらをご覧ください。