5月4日の「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカが出演しました。

「値上げの理由は一つではない」と、4月27日に三菱UFJ銀行が10月2日から店頭窓口とATMの振込手数料の引上げを発表したことをとりあげ、店頭での振込やATMでの現金振込の手数料は500円以上の値上げになる場合もあるが、ネットバンキングの手数料は据え置きで値上げをしていない、と説明。

手数料引き上げの理由の一つは「マイナス金利」だ。通常、銀行は預かったお金を融資等で運用するが、マイナス金利で金利が付かず銀行がお金を取られていく状況にあるうえに、店舗やATMの運営はコストがかかるため、コスト削減はするが、どうしようもない部分は負担して欲しいという事になったのだろう。

しかし、もう一つ理由がある。他行あてに3万円以上をキャッシュカードを利用してATMで振り込む場合は手数料が330円から275円に下がっている。

現在、金融機関は「KYC」（本人確認の手続き）が悩みの種だ。マネーロンダリングやテロ支援のために「送金」が重大な意味を持つようになったが、国際的な政府間会合「FATF（金融活動作業部会）」から、日本が基準に達していない事を指摘され、対応せざるを得ない状況だ。

店頭での現金での振込やキャッシュカードを使用しない振込は口座を使わないため、厳重に確認する必要があり、お金がかかる。逆にキャッシュカードやネットバンキングで振り込む場合は「KYC」が完了しているか、確認できているので、その分お安くする、という事なのではないだろうか。

三菱UFJ銀行のプレスリリースにもこの事は少し触れられているが、国際時勢の対応などいろいろな理由があることがわかるほか、今後他の分野でもこのような事が起こるのではないか、とお話ししました。

次週以降も毎週木曜日午前7時15分頃から出演予定です。

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