【検討会・協議会等】「消費者保護ルールの在り方に関する検討会(第68回)」に弊社代表クロサカタツヤが構成員として出席しました(2025/7/2)
「消費者保護ルールの在り方に関する検討会(第68回)」(7月2日開催)に弊社代表のクロサカが構成員として出席しました。(註:慶應義塾大学大学院特任准教授として)
会合では、「苦情相談の傾向」や「実地調査の主な結果」などの説明と意見交換が行われ、クロサカは以下を述べました。
・苦情相談件数が増加しているが、単純な苦情というより、なりすまし的な要因が多いのではないかとの指摘があった。現在なりすまし問題が深刻な状況にあることを前提とし、総務省で偽・誤情報に取り組む場所とも連携しながら問題の解決にあたることが喫緊の課題ではないか。
・年代別苦情相談を見ると高齢者の比率が上がっている。しかし、高齢者の増加の一方でスマートフォンや通信サービスを昨今使い始めた人は減少しているはずで、高齢者であっても一定のリテラシーを備えている可能性が高い。それにも関わらず苦情が増加している現状には構造的な問題があるかもしれず、そのような視点で分析を行っていただけるとありがたい。
・MVNOの苦情も若干増えているが、キャリアショップでもMVNOを扱うようになった等のMVNOの販売状況や販売環境が変化している可能性がある。この環境変化を整理し、なぜこのような状況になっているかを業界団体の方も交えながら分析を進めて頂けないか。
・「実地調査」の結果でもMVNO全体を通じ若干状況が悪くなっている。調査数の少なさはあるが、調査は継続して実施されており、一定の警戒、注意が必要な状況だと考える。 先の通りMVNOのおかれている提供環境や利用環境が変わってきている可能性があり、こういったことを含めた分析を実施頂きたい。
・フィルタリングの社会的な位置づけや期待が高まる中、その実施をより一層強化していただきたい。現在、総務省の検討会ではオンラインカジノ対策としてIPアドレスブロッキングの意見もあるが、まずはフィルタリングなど、十分に実施されていない対策を実施することが重要だと伝えている。フィルタリングは技術的に機能するだけでなく、正しく設定・運用されてこそ効果を発揮する。そのためにも、キャリアや販売店の皆様の役割は大きく、引き続き尽力をお願いしたい。
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