6月22日の「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカが出演しました。

スマホの電池交換にEUが規制をかける事をとりあげ、欧州議会が6月14日、「電池および廃電池に関する規則」の改正法案を可決した。サスティナビリティの観点から、充電できない乾電池のEU域内での使用・流通が規制され、小型家電メーカーはバッテリー交換が可能なように製品を製造することが義務付けられ、適用は2027年頃の見込みだ。それまでにEU域内で販売される製品はユーザーが充電池を簡単に交換できるように設計を見直す必要がある、と状況を説明。

この法律でスマホなどの通信端末よりも大きく影響を受けると予想されるのがEVだ。EUは2035年以降、ガソリン車の販売を禁止することを決定しており、2030年までに3千万台のEVが域内で走行すると予想されている。

車は10年以上走るが、車の電池は10年以上は持たないだろう。ガソリン車やディーゼル車のバッテリーは交換しようと思えるが、電気自動車やプラグインハイブリッド車のバッテリーは車体に組込まれており簡単に交換することは難しい。

現在、電池製造の多くを担っているのは、中国、韓国、日本のメーカーだ。欧州はユーザーの声を活かし、ユーザーが交換できるようにしようとしているが、電池で先行している国々に欧州側のいう事を聞くように、と言っている伏線にも思える。

スマホから産業投資の大きい車まで繋がる電池の話は、国家レベルの戦略にも近く、拡大して言えば一種の貿易戦争とも考えられる。我々も従うべきところは従う必要があるが、努力して自分達のポジションや利益を守っていけるように考えないとならないのではないか、とお話ししました。

次週以降も毎週木曜日午前7時15分頃から出演予定です。

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