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【メディア】「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカタツヤが出演しました 

6月8日の「FM NACK5」の「アロハ太朗Good Luck! Morning!」のコーナー「エコノモーニング」に弊社代表のクロサカが出演しました。

生成AIの規制をテーマに、生成AIとは人間が使う「自然言語」で操作を指示できるAIの事で、普段使っている言葉で、文章や画像、図表の作成やコンピュータプログラムなどを作ってくれる、と説明。

自然言語処理は難しい技術と思われてきた。たとえば従来からある「チャットボット」は、対象を絞り、利用シーンを限定することで使い物になる(逆に言えば汎用には厳しい)ものだった。それに比べ、今回のChapGPTに代表される「大規模言語モデル(LLM)」は違和感のない言語処理を実現している。LLMはディープラーニング(深層学習)の一つで、教師データをこれまでよりはるかに大量に取り込むこと学習量を増やし、質を高めた。

一方で「Chat」の説得力は大きい。言っている事が正しいかはさておき、オウム返しのように気が利いた馴染みあることを言ってくれると、自分が言った事をAIが理解してくれ、AIが正解を言っているように感じる。ただしこれは、以前からAIが高度化すると起きると指摘されていた「AIのハルシネーション(幻覚)問題」である。膨大な言葉の組み合わせを学習したモデルから、それっぽい組合せを出しているだけで、遊びに使うには楽しいが、ビジネスでも使いはじめ、本当に大丈夫なのか、という事が議論され始めた。

便利で素晴らしいツールではあるが、使い方を間違えたり、虚偽情報やフェイクニュースの拡散、差別の拡大、著作権侵害の可能性などがある。ネット上の情報を本人の許諾を得ずに勝手に学習し、いかにもそれっぽい言い方でフェイクニュースを流しかねない。米国では来年大統領選が、また日本でも近い時期の憲法改正が議論されているが、こういった事に影響を与える可能性を考えると、規制もわからなくはない。

ネットでの情報操作は前例があり、それに引っかかってしまう事はわかっているため対策を打たないとならないが、誰が責任を負うのかの特定が複雑だ。AIの開発者、サービス提供者、学習に利用するデータの提供者、サービスを受け取る消費者、インフラを支える人など多様な人が関わり、責任の所在が分かりにくい。このため、各国で規制の在り方や国際協力について議論をしているが、G7においても「広島プロセス」として取り上げられた。

便利な技術で我々を変えていく期待もあるが、どのようなルールが必要なのかの検討に注目するだけでなく、我々もその議論に参加していくべきではないか、とお話ししました。

次週以降も毎週木曜日午前7時15分頃から出演予定です。

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